【相続コラム】成人年齢の引き下げで何が変わるか。

成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案について皆さんはどのようにお考えになられますでしょうか。

すでに18歳からの選挙権が実現されていますが、今回の改正が実現すると、民法が制定された明治時代からの『大人の定義』が大きく変わることになります。

その代表的な改正として、女性が結婚できる年齢は現在16歳ですが、結婚できる年齢の男女区別に合理的理由がないということで、男女とも18歳になります。

その他、有効期間が10年のパスポート(旅券)は18歳から取得可能、公認会計士、司法書士等の資格も18歳から取得可能になります。

また、成人年齢の引き下げにより18、19歳でも親の同意なくクレジットカードが作れてローンを組んで高額商品を購入したりできるようになることで悪徳商法に狙われ被害が出るのではないかという懸念もあります。

一方で据え置かれるものもあります。養子をとれる年齢は現行の20歳を維持。飲酒や喫煙ができる年齢も現在の20歳以上を維持、競馬や競輪などの公営ギャンブルも20歳未満はできないなど、「成人」と「20歳」との使い分けが必要となってくるわけです。今後の動きに注目したいですね。

行政書士 青木克博

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