どちらも正解というのはないと思いますが、エンディングノートの特徴は一生完成しない所にあります。
常に考えや思い、状況や環境が変化し、その都度変更や書き直しが必要です。
パソコン(データ)でエンディングノートを書けば、更新も上書きも簡単にでき非常に便利ですが、手書きにも良いところがあります。
訂正の方法は二重線でも、黒塗りつぶしでも、どんな姿でもいいと思います。
家族のことを大切に思い、悩み、幸せを願いつつ書き込む一文字一文字はフォントとは迫力が違います。
手書きの場合、最初は元気な字かもしれませんが、年を重ねるごとに、筆圧は衰え、徐々に元気のない字になっていきます。ある時は病床で思い立ってペンを執ることもあるでしょう。
その時はもう何が書いてあるのか読めないかもしれませんが、何とか家族に大切なことを伝えたい一心でノートに記したその文字は、想いをはるかに超えた形となって家族へ届くのです。
動かない手を必死で動かして、一体何を伝えたかったのか。それをわかってあげられるのが家族です。
心豊かな充実した人生を送るために書くエンディングノート。
自分の生き様を記し、将来を展望し、希望を家族に託す。そんな魂のノート、皆さんは書いてますか?
行政書士 青木克博