美しき遺産

相続において、

 

『多くの遺産』や『たくさんの遺産』 と 聞くと、だいたい想像がつきますが、

 

では、

 

「大きな遺産」 とはどんなものでしょうか。

 

人が旅立ち、遺された財産は遺産となりますが、

 

どれだけ財産を多く残したかだけでその人を評価し、

 

人柄までをも図られるようなものでなく、

 

ウェイトを占めるのは、その人の「生きかた」

 

その生きかたこそ、「大きな遺産」の原石です。

 

かっこいい生き方ばかりなら最高かもしれませんが、

 

弱さや、がむしゃらさ、無様さを 人は持っています。

 

内に秘めようとしても、許容範囲を超えた時、

 

外に漏れていきます。

 

そうして自分の弱さ、無様さをさらけ出しながら、人は生きていきます。

 

どのように振舞って生きていくのかは、人それぞれですが、

 

格好つける必要は全くないと思います。

 

むしろ、ありのままをさらけ出した背中を、

 

子供たちはしっかり見ています。

 

かっこいい生き方や、

 

かっこいい死に方がどんなものか分かりませんが、

 

人に迷惑をかけることもあるかもしれないけど、まっすぐに生きて、

 

人にだまされることもあるかもしれないけど、純粋に汚れなく生きて、

 

人に後ろ指をさされようとも、とにかく真面目に生きて、

 

真正直に、懸命に、生きて、生きて、生き抜いて、

 

決してその人生がかっこいい生き方とは言えなくても

 

必死に生き抜いた人生を貫いた末に息絶えた時、

 

子供たちにとっては、

 

ほんとうに「大きな遺産」がそこに残るのではないでしょうか。

 

「多くの遺産」ではなく、「大きな遺産」

 

財産をたくさん残してできた大きな遺産という意味ではなく、

 

この場合は、「尊い偉大な遺産」という表現になるかもしれません

 

純粋なおこないは、必ず心が反映され、

 

そしてそれは 『美しき遺産』となります。

 

死にかた イコール 生きかた

 

生きかた イコール 死にかた

 

生きかたと 死にかた

 

正反対のようで、同じような言葉に思えます。

 

 

とにかく真面目に誠実に歩んでいきたいものです。

 

 

 

青木

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